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「本を読む本」と読み比べてみると、その読書に対する姿勢の違いがよくわかる。「本を読む本」はシンプルにモデル化していつでも一定水準の成果があげられる一方で、どこまでもモデルに整合した情報しか処理しない静的な読書術だった。
松岡正剛さんの読み方はもっと動的。本を単体としてとらえないで、他の要素とのつながりを重視する。自分自身のコンディションや、読む場所、世の中の流れ、他の本、などさまざまな要素が相互に作用しあうことの全体が読書としてとらえられる。だから、読書とは言っても、本は要素の一部にすぎなくて、同じ本でも他の要素次第で読書はいくらでも変化する。「本を読む本」が、本という点からどれだけ情報を引き出せるかという技術を主張するのに対して、松岡さんは、本とそれ以外の要素という点と点のつながりのなかからさまざまなものを見出す読み方をしているように思う。
そして、とりだしたさまざまなものも、複雑なものはある程度複雑さを残したままにしておく。「本を読む本」であれば読書の目的に合わないノイズとみなされるものであってもここでは簡単には切り捨てない。もちろん、読み方のルールは松岡さんにもあるけれど、要素同士のつながりを促すように設計されている。たとえ、いますぐには役に立たないことであっても、やがてそれが別の要素とつながり合って、思いもかけない発見や気づきにつながるかもしれない。
【メモ】
無知から未知へ。それが読書の醍醐味です。
読書というのは、読む前に何かが始まっていると思ったほうがいい
読書は「伏せられていたものが開いていく」という作業
知人や友人に勧められると「渇き」がはっきりしてきて、かつ、謙虚になれる
本はリスク、リスペクト、リコメンデーションの3R
4/29/2009
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