★★★☆☆
中巻では、既存の業界やドメインでの企業の戦略を分析してる。上巻ではあまり存在感を見せなかったRBVをふんだんに援用していて、経営資源やケイパビリティが企業の行動や優位性にどう影響していくかがよくわかる。RBVだけに依拠するのではなくてそれ以外のパースペクティブも必要とあればしっかり説明していて、必要な知識を提供するという教科書としての役割を果たしている。
とくに、垂直統合の章では、新制度派経済学の取引コスト理論にもかなりの紙幅を割いている。日本の戦略論のテキストに新制度派経済学の話がここまで出ることはほとんどない。あっても、ごく触れる程度だったりする。こうやって、経済学と経営学がしっかりと繋がっているのはやっぱりアメリカのビジネススクールの強いところだなと思う。
5/31/2009
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