6/08/2009

【舞台】劇団四季 ウィキッド

★★★★★

いままで観た四季の作品の中で、いちばんかもしれない。

オズの魔法使いをベースに善き魔女と悪き魔女との間の知られざる絆を描いたストーリーナノだけど、想像以上に奥が深い。
後の悪き魔女になるエルファバは醜い外見によって疎外されたのだし、悪き魔女になるきっかけは迫害される動物たちを助けるため。徹底的にマイノリティの側にたつという信念がさらに彼女を孤立させてしまうという構図。
一方の善き魔女グリンダは美しく誰からも愛される人物ながら、魔女としての才能は持ち合わせないし、もっとも愛された相手からは愛されない。外から見た幸福な姿と本当の自分自身のギャップに苦しんでいる。
そういう二人の立ち位置の違いが結果的に二人に別々の道を歩ませることになるという構成がものすごく感動的でした。オズの魔法使いという一見子ども向けなストーリーをベースにしながら、差別だったり生き方の違いだったりという重いテーマを扱っていてとても考えさせられる。

テーマの良さだけでなくて、歌を聴くだけでも十分すぎるくらいすばらしい。主人公エルフェバのソロが多いのだけど、目一杯歌い上げる感じの歌が多くて、本当に聞き惚れる。衣装のデザインもボリューム感があって好みだし。なんというか、どこをとってもすばらしすぎる。

これは確かに世界で大ヒットするだけはある。ぜひ本場のオリジナルバージョンを観てみたい。

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