★★★☆☆
専門書にしてはなんだか切れ味悪い文章だなあと思ったら、大学院生のレポートをまとめたものでした。
用語の定義や論理展開などのひとつひとつが微妙に曖昧ではっきりしない。そういうはっきりしないものが積み重なった結果すごくぼんやりとしたものになってしまっている。
実際の分析も、印象論が先立ってしまって産業構造を明示できていないし定量的な分析も全くない。通常の戦略論の分析の中に、ちょっと新制度派の用語をちりばめた程度の内容になっているように思える。
それと、どの論文もはじめに妙に社会学っぽい話から始まるのに、実際の分析とほとんど関連しないのも無理に知的に見せようとしているようで気恥ずかしいなあと。何の気なしに読んでいるけど、やっぱり一線で活躍している学者さんの本てのはちゃんとしてるんだなあ。
ただ、新制度派の理論をつかって業界を分析するというアプローチはとても面白い。これを財務情報から定量化できるまでになれば、いろいろ実際の企業行動が説明できるようになるんだろうとは思う。実務的にもM&Aで使えるツールの開発とかできるかもしれない。
6/04/2009
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