Helpless
三部作の最後ということでユリイカなみのスケールの大きい話なのかと思ったら、訳あり人が流れ着く運送屋での生活というこじんまりとした話。雰囲気もだいぶ気楽になっていて、前の2作みたいに眉間にしわがよるような感じでもない。バランスのいい日本映画という雰囲気の代わりに、ちょっと物足りない感じの序盤。
それが、後半いきなりバランスを崩して俄然おもしろくなる。うまく行きそうに見えた生活が完全に崩れていく。壊れていく中でどんどん強くなっていくのが母親の石田えりで、どんな状況になったとしても自分の血を引くものさえいれば前を向いていけるという力強さ。石田えりの笑顔が増えれば増えるほど不気味さが増してとても恐ろしい。そんな不気味さと裏腹ななぜかのどかなエンディングがまたいい感じ。
ユリイカの重厚さもいいけれど、これはこれでかなり好きな作品でした。
0 comments:
Post a Comment