4/30/2009

4月の勉強 備忘

勉強の記録を備忘程度に。

【4月10日の勉強】
○USCPA FAR ノートまとめ続き 0.75H
○英語 ESL Pdocast  0.65H

【4月9日の勉強】
○USCPA FAR ノートまとめ続き  0.75H
○英語 NHK News Podcast 0.65H

【4月14日の勉強】
○USCPA FARのノートまとめ続き FAR2-2〜FAR3の途中まで  0.75H
○英語 ESL Podcast/NHK News Podcast 0.75H

【4月13日の勉強】
○USCPA FARのノートまとめ続き FAR2-1〜FAR2-2の途中まで  2.5H
○英語 ESL Podcast/NHK News Podcast 1.0H

【4月14日の勉強】
○USCPA FARのノートまとめ続き  0.75H
○英語 ESL Podcast/NHK News Podcast 0.75H

【4月15日の勉強】
○USCPA FARのノートまとめ続き  0.75H
○英語 ESL Podcast 1.0H

【4月16日の勉強】
○USCPA BECのノートまとめ続き 0.75H
○英語 ESL Podcast 1.0H

【4月17日の勉強】
○USCPA BECのノートまとめ続き  1.0H
○英語 ESL Podcast 0.5H

【4月20日の勉強】
○USCPA BECのノートまとめ続き 0.75H
○英語 ESL Podcast 1.5H

【4月21日の勉強】
○USCPA AUDのノートまとめ続き 1.5H
○英語 ESL Podcast 1.0H

【4月22日の勉強】
○英語 ESL Podcast  0.75H

【4月23日の勉強】
○USCPA BEC Business Structure問題集 1.0H
○英語 ESL Podcast 0.75H

【4月24日の勉強】
○USCPA 問題集 BEC>Business Structure>Partnership, Corporations 1.0H
○英語 ESL Podcast 0.5H

【4月27日の勉強】
○英語 ESL Podcast 0.25H

【4月28日の勉強】
○USCPA BEC Business Structure 問題集 Corporation 10問 0.5H

【本】 入門!論理学 野矢茂樹

★★★☆☆

相当に読み応えがある。語り口はやわらかいし難解な数式や記号も使わなくて確かに入門的な内容だけど、内容はぎっしり詰まっていてしっかり考えながら読み進めないとけない。論理学のルールをただ紹介するわけでも、仕事に使える論理学”的”なテクニックを教えるわけでもなくて、論理学や論理学者の持つ問題意識の一端をしっかり垣間見せてくれる。だから、こて先のテクニックや言葉遊びにとどまらなくて、普段あまり意識しない言葉や論理というものを自分なりに考えるきっかけを与えてくれるように思う。

4/29/2009

【本】多読術 松岡正剛

★★★★★

「本を読む本」と読み比べてみると、その読書に対する姿勢の違いがよくわかる。「本を読む本」はシンプルにモデル化していつでも一定水準の成果があげられる一方で、どこまでもモデルに整合した情報しか処理しない静的な読書術だった。

松岡正剛さんの読み方はもっと動的。本を単体としてとらえないで、他の要素とのつながりを重視する。自分自身のコンディションや、読む場所、世の中の流れ、他の本、などさまざまな要素が相互に作用しあうことの全体が読書としてとらえられる。だから、読書とは言っても、本は要素の一部にすぎなくて、同じ本でも他の要素次第で読書はいくらでも変化する。「本を読む本」が、本という点からどれだけ情報を引き出せるかという技術を主張するのに対して、松岡さんは、本とそれ以外の要素という点と点のつながりのなかからさまざまなものを見出す読み方をしているように思う。

そして、とりだしたさまざまなものも、複雑なものはある程度複雑さを残したままにしておく。「本を読む本」であれば読書の目的に合わないノイズとみなされるものであってもここでは簡単には切り捨てない。もちろん、読み方のルールは松岡さんにもあるけれど、要素同士のつながりを促すように設計されている。たとえ、いますぐには役に立たないことであっても、やがてそれが別の要素とつながり合って、思いもかけない発見や気づきにつながるかもしれない。

【メモ】
無知から未知へ。それが読書の醍醐味です。
読書というのは、読む前に何かが始まっていると思ったほうがいい
読書は「伏せられていたものが開いていく」という作業
知人や友人に勧められると「渇き」がはっきりしてきて、かつ、謙虚になれる
本はリスク、リスペクト、リコメンデーションの3R

4/28/2009

【本】本を読む本 アドラー/ドーレン

★★★☆☆

読書を最大限に役立たせる方法についての話ということだろうか。著者の主張を最大限に引き出し理解する効率的な方法が紹介されているのだけど、とてもシステマティックに構成されていて、どんな本でもこの方法を活用すればかなり高度な読解ができるように思う。

ただ、とてもシンプルな方法で有効だとは思うのだけど、モデル化されすぎていて、この方法ではそぎ落とされてしまう部分も多いんじゃないだろうか。

本から受ける印象や得るものというのは、読み手のコンディションやその時の世の中の空気や読む場所なんかが複雑に絡み合って、ダイナミックに変化するものじゃないかと思う。

それに対して、ここで紹介されている方法は、ひたすら文章だけから何を得るかに焦点が当てられている。文章以外の要素に影響されることはないから、常に一定水準の読解ができるのだろうけれど、それは予想の範囲を超えないように思う。だから、話の中ではたいして重要でない一文が今の自分にぴったりはまってしまって衝撃をうける、というようなことは起こりそうにない。どこまでも”役に立つ”読書という静的な枠組みの中にとどまる。

とはいえ、やっぱり多くの局面で”役に立つ”読書というのはとても大切だし、それを実践するのは結構難しい。だから、ここで紹介されている読書法は、一つのツールとしてはとても有効に使えそう。

【メモ】
積極的読書への四つの質問
1.全体として何に関する本か
2.何がどのように詳しく述べられているか
3.その本は全体として真実か、あるいはどの部分が真実か
4.それにはどんな意義があるのか

すべて熟練した技術を持つ人というのは、それぞれの技術の持つ規則通りに仕事をする習慣を身につけている人たちである。

分析読書の規則
1.分析読書の第一段階 何についての本であるか見分ける
(1)種類と主題によって本を分類する
(2)その本全体が何に関するものかをできるだけ簡潔に述べる
(3)主要な部分を順序よく関連づけてあげ、その概要を述べる
(4)著者が解決しようとしている問題がなんであるかを明らかにする
2.分析読書の第二段階 内容を解釈する
(5)キー・ワードを見つけ、著者と折り合いをつける
(6)重要な文を見つけ著者の主要な命題を把握する
(7)一連の文の中に著者の論証を見つける。または、いくつかの文を取り出して論証を組み立てる
(8)著者が解決した問題はどれで、解決していない問題はどれか、見きわめる。未解決の問題については、解決に失敗したことを、著者が自覚しているかどうか見定める。
3.分析読書の第三段階 知識は伝達されたか
(A)知的エチケットの一般的心得
(9)「概略」と「解釈」を終えないうちは、批評に取りかからないこと
(10)けんか腰の反論は良くない
(11)批評的な判断を下すには、十分な根拠を挙げて、知識と単なる個人的な意見を、はっきり区別すること
(B)批判に関して特に注意すべき事項
(12)著者が知識不足である点を、明らかにすること
(13)著者の知識に誤りがある点を、明らかにすること
(14)著者が論理性に欠ける点を、明らかにすること
(15)著者の分析や説明が不完全である点を、明らかにすること

シントピカル読書の準備作業
1.図書館の目録、他人の助言、書物についている文献一覧表などを利用して、主題に関する文献表を作成する。
2.文献表の書物を全部点検して、どれが主題に密接な関連を持つか調べ、また主題の観念を明確につかむ

シントピカル読書
1.準備作業で関連書とした書物を点検し、もっとも関連の深い箇所を発見する
2.主題について、特定の著者に偏らない用語の使い方を決め、著者に折り合いをつけさせる
3.一連の質問をして、どの著者にも偏らない命題をたてる。この質問には、大部分の著者から答えを期待できるようなものでなければならない。しかし、実際には、著者が、その質問に表立って答えていないこともある
4.様々な質問に対する著者の答えを整理して、論点を明確にする。あい対立する著者の論点は、かならずしも、はっきりした形で見つかるとは限らない
5.主題を、できるだけ多角的に理解できるように、質問と論点を整理し、論考を分析する。一般的な論点を扱ってから、特殊な論点に移る。各論点がどのように関連しているかを、明確に示すこと。



4/25/2009

【本】読書について 他二篇 ショウペンハウエル

★★★★☆

気づかないうちにそんな状況に陥っているかもしれない。というか、たぶん陥っている。

読書から何を得るか、何を学ぶか、というのはただ読んだらいいというものではなくて、能動的にその本を咀嚼して批判検討して自分なりの思索をめぐらさないといけない。読書はあくまで思索のきっかけや手助けであって、読んで即自分の思考が出来上がるわけではない。読んだだけなら、著者の考えを無批判に受け入れてしまってかえって思索には有害になってしまう。

そういうことって普段からわかっているつもりなのに、ついつい読んだだけで満足してしまうことが多い。書いてあることを、へー、そうなんだとそのまま受け入れたうえ、ただその受け売りしているだけなのに自分の考えのように勘違いしてしまう。その先がない。

よほど意識を高くして読まないとそいういう落とし穴にはまってしまうんじゃないだろうか。本が好きでそれなりに読んでいるけれど、振り返って考えてみればそこまでの意識の高さはなかったように思う。

【メモ】
・自分の思想という物を所有したくなければ、そのもっとも安全確実な路は暇を見つけ次第、ただちに本を手にすることである。
・読書に勤しむ限り、実は我々の頭は他人の思想の運動場にすぎない。そのため時にはぼんやりと時間をつぶすことがあっても、ほとんどまる一日を多読に費やす勤勉な人間は、しだいに自分でものを考える力を失って行く。


4/22/2009

全員皆勤

合言葉は「クラス全員皆勤」 一宮商で2年連続達成 千葉

kogaidanさんのブログより。


これはさすがに気持ち悪い。

そこまでして休まないことにどれだけ価値があるの?
そこまでして出席させてどれだけのことを教えられるの?

社会に出たら簡単には休めないことを教えたい、なんて言ってるけど、それは常に出社しないといけないわけじゃない。たしかに、ここぞという時には這ってでも出る必要がある。でも、そうでなければ一人くらいいなくても会社も社会も動くし動いてもらわないと困る。だから、学校を欠席しないということと、社会に出たらどうのということはたいして関連がない。

出席は善、欠席は悪、という前提がまずあって、そこから後付けのタテマエを持ちだしたように思える。


だいいち、全員が1年間無欠席ということがどれだけ異常か考えてみればすぐにわかる。

1クラス40人、年間授業日数150日、生徒は1年に1回体調を崩す、と仮定すると、1年間休まず出席できる確率は約15億分の1しかない。2年に1回体調を崩すと考えても約1万分の1。

ということは、本来ならなら休むべき体調なのに、無理をして登校していた生徒がかなりの数いたことになる。自分のせいで記録が途切れるというプレッシャーがかるうえに、親の説得までされるとなれば、まじめで素直な生徒なら登校しないわけにはいかない。

だから、全員皆勤賞というのは、生徒にさせるべきでない無理を相当させた結果だということ。もう一度いうけど、そこまでさせる価値があるの?


これはもう担任の趣味にしか思えない。こんな先生が担任だったら、いまごろぐれてたかも。

4/19/2009

【本】 予想どおりに不合理—行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」 ダン・アリエリー

人間というのはこんな簡単に不合理な意思決定をしてしまうのか、というさまざまな実験結果がとてもおもしろい。それなりに考えてある程度合理的な選択をしているつもりでも、ちょっとした条件の変化が大きく意思決定をゆがめてしまう。確かに、ここまで意思決定にぶれがあると、合理的な経済人を想定した経済学の限界を感じたくもなる。経済学が批判される原因の一つはそこにそこなんだろう。


ただ、そこからすぐに、合理的な経済人を仮定したいままでの経済学は間違っている、と結論づけるのはせっかち過ぎる。合理的経済人を仮定することに一定の妥当性はあるし、現実の経済現象の多くを説明できる。いくら完全に合理的な経済人とはかけ離れているとは言っても、「人は意外に合理的」という事実も把握しないといけない。行動経済学だって、研究は進んでいるとは言っても政策に取り入れられるまでに精緻化・体系化されていないのが現状だし。従来の経済学と行動経済学はそれぞれお互いを補完しあっている、くらいにとらえておくのがいいのだろう。

【メモ】
・私たちは二つの世界に住んでいる。一方は社会的交換の特徴を持ち、もう一方は市場的交換の特徴を持つ。私たちは、この二種類の人間関係にそれぞれ違った規範を適用する。

4/14/2009

【本】 人は意外に合理的 新しい経済学で日常生活を読み解く ティム・ハーフォード

雰囲気は「ヤバい経済学」とよく似ている。社会のさまざまな事象について、実証データから経済学的な考察をするというアプローチ。ただ「ヤバい経済学」が実証研究の有効性に重きを置いているのに対して、こっちは人間の行動の合理性というものを前面に押し出しているのが大きな違い。

経済学が批判される(とくに経済学以外の分野から)一番の理由の一つは、やっぱり”人間は合理的”という仮定を置いていることにあると思う。”合理的”というのは、情報を正確に解釈していつでも自分の選考にあった適切な意思決定ができる、ということ。周りを見まわしたって、いつでも合理的な人なんていなくて、誤ることもある。そういう、実際の人の姿からは大きくかけ離れて非現実的に思える。それに、いつでも合理的な意思決定をする人、というのはなんだかとても冷たい印象を受ける。そういう、非現実的で冷徹な人間観を中心にして理論を組み立てている(しかも金の話ばかりする)経済学なんて信用できないと考えたくなるのも分からなくもない。

それでも経済学が”人間は合理的”という仮定をつかってきたのは、経済学者が人間を理解していないからでは全くない。現実のひとりひとりの人間とはかけ離れていると知った上で、経済事象の分析を容易にしてくれて、しかもそれが現実と一致するから使っている。そういう非現実的(見える)仮定から現実を分析できることは、たぶん経済学を知らない人からしたら信じられないかもしれないけど、まぎれもない事実だということがこの本を読むとよくわかる。



【メモ】
・経済学者は価格に関する情報を使うが、経済学者に取って本当に大切なのは、私たちがする選択であり、私たちが持っている価値観である。
・愛に不合理なところなどなに一つない
・人は間違いを犯すが、よく知っていることをする時には間違う危険性は低くなる。だから合理的選択理論が世界を理解するツールとして支持される。
・人々はたいてい賢い選択をするが、人々によりよい選択肢を提供することは可能である。
・フォーカル・ポイントとは、有る均衡点に達するか、別の均衡点に達するかという大きな違いを生み出す小さな事柄である。
・通信技術は対面での接触を代替するものではまったくなく、むしろそれを促すものだとしたらどうだろう

4/12/2009

三文オペラ

宮本亜門演出の「三文オペラ」を観ました。題名と作者くらいの予備知識しかないくて、どこがどう”三文”なのわからないままの観劇。庶民のという意味で三文なのかなあ、くらい。確かに人物は悪人や社会の底辺の人々でセリフや衣装も下品。三文ちゃ三文なのかもしれないなあと思いながらも、そこまですごい名作なのかよくわからないまま話が進んでく。

だけど、ラストシーンでやられた。最後の数分で”三文”の意味がすとんと腑に落ちました。いままでの生ぬるい下品さはほとんどフェイクで、このラストシーンこそが”三文”たるゆえんなんだなと妙に納得。上品なお約束が破られ内側がさらけ出されて、ひどい結末に一気に流れ込む。お金持ちのお上品な娯楽のオペラが底辺まで引きずりおろされてしまうようで、確かに”三文”というタイトルがぴったりかもしれない。

今となっては、こういう意図的な展開は当たり前になってしまったけれど、これ80年前に作られたことを考えると、とんでもなく前衛的な作品だったんだろうな。観た人の中には激怒した人もいたかもしれない。でも、その一方で、社会主義に夢があった時代、階級闘争が現実味を帯びていた時代の中でできた作品だと考えると、それはそれで時代の空気をそのままあらわした作品だったのかもしれないなあ、とも思ったり。

そんなわけで、あー、すごいわこれ、と思ったのだけど、それはあくまでブレヒトの原作がすごい、ということで、宮本亜門の演出はちょっと……という印象。昔観た「アイ・ガット・マーマン」でものすごく感動しただけに、もう少し起伏をつけたりや掘り下げたりできなかったものかなあ、とも思う。

「三文オペラ」
@シアター・コクーン
作:ベルトルト・ブレヒト
音楽:クルト・ヴァイル
翻訳:酒寄進一
演出:宮本亜門
出演:三上博史、秋山菜津子、安倍なつみ、松田美由紀、明星真由美、米良美一、田口トモロヲ、デーモン小暮閣下 ほか

4/11/2009

やなぎみわ「マイ・グランドマザーズ」&「夜明け前 知られざる日本写真開拓史Ⅱ」

土曜日は東京都写真美術館へ。

やなぎみわ「マイ・グランドマザーズ」は50年後の女性像を写真と文章とで描くというコンセプト。ちょうどいま10代から30代くらいの女性たちの姿が写真に写され、その横に彼女の心情がつづられる、というもので、面白い試みだなあと思ったんだけど、実際見てみると予想ほどの面白さはありませんでした。


写真も文章も必要以上に説明的で、観る側のイメージを喚起するどころかかえって制約してしまう。作品の背後に広がる女性の生き方とか世界の有り方とかがぜんぜん感じられない。とくに文章は説明が多すぎて邪魔な感じがする。文体も「返信のためのオピウム」の劣化コピーのようで、変に気取った結果かえってうざくなってしまった。


そして、過剰な説明で語られる50年後の世界観も、どこか昔のSFで見たようなもので、ありそうな感じもあり得なさそうな感じもしない。どこかで見たなあ、というありきたり感が強い。


そのありふれた50年後の世界での女性の生き方というのも、バリエーションに乏しくて視野がとても狭いように感じられます。いろいろな女性像が描かれているように見えて、実際には何物にも縛られない自由な女性像と、世界をやさしく見守る女性像の二つの類型にまとまっていることに気付きます。前者は、前近代的な尽くす女性のカウンターパートだし、後者は荒ぶる父性へのカウンターとしての母性の再確認にとどまっている。これならわざわざ50年後の女性の生き方として描くこともないように思います。時代を超えた普遍性を表現する、それとも結局50年たっても女性は制約から抜け出せないという皮肉、というのならわからないこともないのだけど、こういう二項対立の制約のなかからはこれからの女性のあり方は模索できないように思う。


結局、どれも考え抜かれていないことが原因なのかなあという気がします。どの部分も片手落ちで安易な方向に流れてしまっているし、従来通りの枠組みから一歩も外に出られていない。考え抜かれていない感じがそのまま悪い方に出てしまった。試み自体は面白いと思うのに残念です。


そのあとに口直しで見た「夜明け前 知られざる日本写真開拓史Ⅱ」は超地味な展示ながら結構おもしろく見ることができました。120年くらい前の日本の人物写真や風景写真をただ並べているだけなのにとても興味深い。写真がまだ珍しくて高価だった時代に、この人はどんな思いで自分の姿を写真に収めたんだろう、と当時のことに思いをはせるのもおもしろいですし、100年前の街並みと今の街並みを見比べるのものも楽しい。「マイ・グランドマザーズ」よりもずっと世界や人生を感じます。

まさか一世紀も後に展示されなんて考えてもいなかったものが、展示されることを想定した作品よりもそれらしい、というのはなんだか皮肉な感じがする。

4/08/2009

勉強再開

すっかり放置していたUSCPAの勉強を再開しました(英語も再開)。
いったんいままで勉強した内容をノートにまとめることにする。
記憶の棚卸しと、全体像の把握が目的。

今日はFARのまとめ。
こうして必要な部分をノートにまとめてみると、意外と覚えることが少ないことに気付く。
とりあえず、今月はこれを全科目やってみよう。




【今日の勉強】
○USCPA
FAR ノートまとめ 途中まで
Total 3.0H

○英語
NHK News
BBC Business Daily
ESL Podcast
Total 1.0H

4/06/2009

コルテオ

シルク・ドゥ・ソレイユの「コルテオ」を観ました。

やっぱり売りは、オリンピック級の役者さんたちのアクロバットだろうけれど、演出と役者さんの身体能力とが完全に一致している。身体能力を見せつけるための演出ではないし、演出のための身体能力でもない。それぞれが不可分に結びついているからこそ、ただのパフォーマンスに留まらないあれだけのものができるのかと感心。

前にも後ろにも客席がある360度円形ステージというのも、テーマからしっかり逆算された演出なんだと思う。360度になったことでステージの奥行きは失われて、ほどんど左右2次元の動きだけになってしまった。でも、コルテオ=葬送はそもそも一本の列。だから、本来ならそういう動きの乏しさはマイナスポイントになるはずなんだけど、その2次元の動きがテーマを連想させる一貫性を与えていてかえって統一感が出ている。


演出、役者さん、セットや衣装、音楽などのすべてが調和して、本当にあっと言う間の2時間半でした。



追記
唯一、主人公を導く天使の扱いが少し物足りなかったかも。メフィストフェレスとグレートヒェン、ウェルギリウスとベアトリーチェをそれぞれ合わせたような立ち位置なのに、ひたすら主人公を見守るだけで話に直接からんでこない。たぶん、ファウストや神曲を下敷きにしたのだろうから、そこについてもドラマがあったら良かったと思う。

4/03/2009

【本】ソウルフルな経済学—格闘する最新経済学が1冊でわかる ダイアン・コイル

経済学でこんなことがわかりますあんなことができます、というおもしろ化学実験的な読み物を予想して読み出したら、思った以上に読み応えのある本格的な内容。実験経済学、開発経済学、神経経済学、計量経済学など広い分野を駆け足で追いながら、経済学の最前線で何がおこっているのかを説明しているのだけど、どの分野を説明でも著者の一本通った視点がある。それは”経済学は人間や人間社会を幸福にするための学問”だということ。この視点を常に外さないで話が進むから、広い範囲をカバーする内容でもついていける。それだけ、著者の問題意識がつよいということなんだろう。

そして、その”人の幸福”という論点こそが、経済学が批判にさらされるいちばんの部分なんだと思う。経済学は金の話しかしていなくて冷徹で非人間的な学問だ、合理的な人間とか効率的な市場とか現実からかけ離れた机上の空論だ、と。でも経済学者は100年以上昔から人間のこと人間社会のことを考えてきた。さらに最新の経済学は批判者が思い描く経済学像のもっともっと先を走っている。要するに、非人間的な経済学という批判は、ひとえに経済学への無知から来る誤解にすぎない。経済学はみんなが思っているよりもずっとソウルフルだってことがこの本を読むとよくわかる。

原題は「Soulful Science」。経済学にソウルフルなものとそうでないものがあるんじゃなくて、経済学=ソウルフルな科学。経済学そのものの謂いがSoulful Scienceということ。それだけ、経済学に対する著者の確かな信頼が伝わってきます。

【メモ】
幸福とは経済状態と心理状態の有益な結合から生まれる
均整のとれた成長理論は、人的資本とプロダクト・イノベーションの二つを考慮する必要がある
すべてのエコノミストは、制度が重要である、ということに同意する
お互いへの信頼が、経済発展の基本要因である

09/3まとめ

【本】
意思決定のための「分析の技術」—最大の経営成果をあげる問題発見・解決の思考法 後正武  ……5点
「複雑ネットワーク」とは何か—複雑な関係を読み解く新しいアプローチ 増田直紀/今野紀雄 ……3点
リチャード三世 ウィリアム・シェイクスピア ……3点
続 基礎情報学—「生命的組織」のために 西垣通 ……4点
図解 プロジェクトマネジメント 上窪 政久/小野弘貴 ……2点
スモールワールド・ネットワーク―世界を知るための新科学的思考法 ダンカン・ワッツ ……4点
理系のための口頭発表術 R.H.R アンホルト ……3点
はじめてのプロジェクトマネジメント 近藤哲生 ……3点



【マンガ】
おやすみプンプン 4 浅野いにお ……2点
ママはテンパリスト 1 東村アキコ ……4点
そこをなんとか 2 麻生みこと ……3点
夜は短し歩けよ乙女 第1集 琴音らんまる ……1点



【映画】
アフタースクール ……5点
ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔 スペシャル・エクステンデッド・エディション ……3点
茄子 スーツケースの渡り鳥 ……2点

【舞台】
・演劇集団キャラメルボックス ハーフタイムシアター「すべての風景の中にあなたがいます」「光の帝国」 ……3点

4/02/2009

新社会人のためのニッポン株式会社その2

日経新聞「新社会人のためのニッポン株式会社」第2回は”ニッポン株式会社”のコンセプトがぜんぜん活かされていない。ニッポン株式会社の収益構造についてなのだが、最終的に業界別の分析になってしまっている。

上場企業全体を一つの企業とみなして日本の状況を大くくりで把握するという切り口なのだから、どんなに乱暴でも業界別に分解などせずに丸ごと分析するべきだと思う。要素分解的なアプローチならわざわざニッポン株式会社を持ちだすまでもない。そうでないマクロな視点から日本の企業像をあぶり出してこそ、ニッポン株式会社という見立ての意味があると思うんだけど。

ちょっと面白そうな連載だっただけに残念。

4/01/2009

新社会人のためのニッポン株式会社

日経新聞で「新社会人のためのニッポン株式会社」という連載が始まった。上場企業全体をひとつの会社としてみた場合、”ニッポン株式会社”はどんな状態なのか解説するというものらしい。

第1回は、財務的安定性の話。財務的安定性を企業の基礎体力として、自己資本比率やDEレシオを挙げて、前者が多いほど後者が少ないほど、安定性が高いと説明している。

確かにその通りなんだけど、ただ自己資本が多ければいいとは言えない。負債を増やせばレバレッジがかかって少ない資本で効率的に資産を運用できる。負債を増やして効率性を追求するほど、安定性は犠牲にされる。そういう安定性と効率性のトレードオフがあるからこそ、負債と自己資本のもっともよい比率はどこだろうと最適資本構成という考え方が出てくる。

こういう論点についてもきちんと説明するのか、それともこのまま終わるのか、このあたりが連載の善し悪しの分かれ目になるんだろうなあ。